金継ぎ作業のながれ
(割れを修復する場合)
① ベースを整える
素地固めというはじめの作業。
修理箇所に薄めた漆を塗り、強度と漆の密着度を高めます。 →次回まで乾燥
② 接着
小麦粉と漆をベースに接着剤を作り、貼り合わせます。 →次回まで乾燥
③ パテ埋め
土や木などの粉と漆でパテを作り、欠けや傷の段差を埋めます。 →次回まで乾燥
パテを薄く塗る→乾燥→削ることを、傷の深さによっては数回繰り返す。
④ 漆塗り
パテ埋め等をした修復箇所に漆を塗り重ねます。→次回まで乾燥
漆塗り→乾燥→研ぎを2〜3回繰り返す。
⑤ 金粉を蒔く
ごく薄く漆を塗った所へ金粉等を蒔く。
好みにより金、銀、真鍮、錫粉を選びます。
また、お好みで金粉等を蒔かずに漆のまま仕上げることもあります。
粉の種類によってはこれで完成です!
⑥ 仕上げ
金、銀粉の種類によっては、更に透明の漆を重ねて強度を出し、磨いてピカピカに輝かせます。
一点あたり、およそ8回前後で完成します
※傷の程度や種類、個人差により回数は前後します
※数個を同時進行していきますので、全てを完成させるにはもう少し回数が必要です